木曜日, 8月 01, 2013

Telefunken 8インチ テスト中

Telefunkenの8インチSPのテストをしてます。
先日のEla L8/1262買い足しの少し前に落札して実験待ちでしたが、
Graetz BV8070に使っていたバッフルを流用し鳴らしています。

8インチのTelefunkenユニットは多くのバリエーションがありますが
バスケットがアルミ鋳物のものは余り多くないようです。
一応ペアとして出品されてましたが、バスケットの鋳物は異なった型から
出来ていましたので少し時期は異なるようです。

NT3マグネット。スタンプから1951年4月20日製と読み取れます。□枠には30の文字、
ロット番号かと推測してます。


こちらは□枠に26の数字がありますので数字がロットだとすると少し前の型のようです。
日付がわかるようなスタンプは見当たりませんでした。


□26のダンパー固定ネジ部。ネジ頭だけ見えてます。バスケット内には6角のスペーサーが
ありましたので、両端がネジになった6角スペーサーを使っていたようですが□30の方は
六角スペーサーを使わず肉盛とネジで同様の機能を持たせています。


□30のフレームにはF2438の番号とAluの文字が見えてます。同じ型のフレームで
波型の一般的ダンパーがついた固体もeBayで見かけましたので
このフレームはしばらく使われてきたようです。


このユニットは4点支持のフェノリックダンパーが
大きな特徴といってよいと思います。



明らかに調整は面倒そうです。



1台はプロトタイプ、量産に移したのがもう1台といった印象です。
バッフル板に取り付けていて実は困ったことにフレームにあいている固定ネジ位置が違うことが
判明。


仕方ないのでジュラルミン5mm板の端材で固定ジグを作ってフレームを抑えることに。


ホルソーで抜いたときの円盤を半分に切った端材でしたがしっかり固定できてこれはこれで
結果オーライです。


フェノリック振動板のSELENIUM ST-400は2.2uFだけでつないでます。


ボイスコイルリードの固定塗料がちょっと斜めになっているのは先の固定方法のため。

肝心の音ですが、なかなかのパフォーマンスで驚いてます。特に低域はたっぷりと
出てる感じです。一方で高い音域は少々物足りず早々にST-400を投入しました。
フェノリックつながりというわけではないのですが相性はよいと思います。
出てくる音はまったく古さを感じないパワフルな音です。