月曜日, 8月 11, 2014

修理あれこれ2

ESOTERICから修理を断られてベルト交換を自力でしないといけなくなりました。
自己責任修理を決意してベルトの材料を注文してましたが先日届いたので修理を決行しました。


適合する材料の径がわからなかったので1.5mm、2mm、2.5mm、3.0mmの各太さの熱可塑性ポリウレタンのゴムベルト代替品を入手。結局2.0mmを使いました。


はじめは半田ごてにかみそりの刃をつけて溶かして溶着しようとしましたが、温度が刃先には伝わらず、ハンダこて直にて実施。
故障箇所のベルトは光学系を分解しないと架け替えできないのですが、そうするとほとんど全バラに近い解体を伴うためやりたくありません。
そこでプーリー脇から材料のコードをくぐらせて溶着することにしましたが全長84mmしかないベルトの現場溶着は大変でした。


左下に見える代替ベルトの試作品は問題なく作れました。が、本体に掛かった状態の作業は左右の手でベルトを持つと、半田ごての操作が大変です。
3本目の手がほしい。溶けた後に固まるまで保持しているときは半田ごてが邪魔、足でこてが乗った台を向こうに押し出したりしますが、ややもすると固定している指に熱いコテ先があたります。
仕方なく助手(嫁さん)まで動員してこての操作を頼んだりして接合失敗の山(束)を作りながらようやく溶着成功、トレイメカの動きは元に戻りました。


次の課題はネバネバに変質したネクステル塗装除去です。CDの記録面が触れる箇所の塗料はディスクに張り付いてトレイ動作を妨げるし、大事なCD記録面を傷めてしまいます。ステンレスのものさしを当てただけでネバネバがべったり。ディスクトレイには最低最悪塗料です。トレイをばらしてこそぎ取ります。
そしてその後バフ掛けして磨いてネクステルと下塗りを取り去りました。


ディスク保護のため不織布を両面テープで貼り付けて完了。


右が今回修理したP2s、左が中古購入して半壊で使っている2台目P2s。
どちらもサイドパネルのネクステル塗装は未だ未処理。


2台目の方もベルトを溶着して更新しました。



このネクステル塗装には本当に困ったものです。最低最悪塗装といってもよいと個人的には思ってます。世の中にいまだにこの塗装を採用している機材があることに驚きを禁じえません。
この塗装をしているあらゆる機材を新規導入することは当家ではありえません。きっぱり。
ドイツ製高級機材らしいユニコーンとかが使っているのを見て、、
何年かしたら機材がべたべたで私と同じいやな思いをするかと同情してしまいます、嗚呼。

月曜日, 8月 04, 2014

修理あれこれ

ここのところあれやこれや(謎)であまり更新もしてませんでしたが、少し落ち着いてきたので修理あれこれについて。

<<修理その1 CDトランスポート>>
当家にはESOTERIC P2s が2台あって、1台は中古、1台は新品購入。
1階リビングに置いてあった新品購入のP2sが故障。3月はじめころ。
現象は中古のP2sと同じでトレイドライブメカがベルトの劣化で動かないというもの。

ここのところ面倒で放置してきたのですが、中古のほうも調子がいまいち、困りました。
ESOTERICというか、TEACの修理受付に電話したところ、P2s修理は終了ということで受付もしてもらえませんでした。対応は丁寧にしていただきましたが、、、


ネクステル塗装はべたべた。これは剥ぎ取る予定。


中央のプーリーに見えてるベルトが劣化、ゆるくなってから回りするのです。


正攻法では修理方法なし、
部品も売ってもらえずで、いよいよ自己責任修理と相成りました。

ということで修理はDIYで行く決心がつきましいた。
まずはゴムベルトの自作からはじめます。
中古のP2s修理(半破壊かも)のとき、千石電商さんのベルトには適合のものなしということは
すでにわかってました。
検索でベルトそのものを自作するという方法があり、やってみることに。
とりあえず、タケウチ電子さんに自作材料を本日発注しました。
この件は未だ続きありということで。

<<修理その2 JBL D130の1>>
今年の初ぽちで落札のD130、自分で破損。5月1日
2402Hツイーターをコーン紙に落としました。(泣)


コーン紙は裂け、エッジも一部切れてます。もともと切れていたエッジの裂け目が破れの基点と
なったようです。センタードームが無事だったのが不思議なくらい。



DBボンドを購入、修復開始。3本も要らなかったのですが、、



3本どころか1本目を少し使っただけでこの修理は終わり。余り目立たない修理をしました。
無駄知識ですが、DBボンドが手とかフレームとかに付いたときのふき取りにはベンジンが
向いてました。


裏はこんな感じ。


特に修理の前後で違和感なく使えてますね。特性を測ると何か違いがあるかもしれませんが
面倒なのでたぶん当面はこのままでしょう。



<<修理その3 JBL D130の2>>
1本追加購入したら梱包不良で破壊されて到着。
航空便でスピーカーを送るときにやってはならない梱包をこの売主はしでかしてくれました。
売主に返品し全額返金してもらうことがまあ一般的ですが高い送料がかかることは先方も承知。
結局返品せず、落札額の半分を返金にて合意。コーン紙破壊のD130は手元に。
といっても元が安く落札したもので半額返金されてもかかった送料との合計を考えると高いものに付きました。(大泣き)

縦の裂け目はD130ではよく見かけるのですがモロに切れ目となってますね。


フィックスドエッジなので薄くなっているところで裂けてます。紙の劣化が一番起こる箇所です。


センターのアルミは無事でした。でもコーンの硬いところも圧縮パック攻撃にはたまらず皺になってます。


エッジが全周裂けてひどいものです。
この真犯人はもちろん梱包した売主ですが、手を下したのはエアキャップ、いわゆるプチプチです。
航空機は高い高度を飛んでくるのは当然ですが、貨物室は与圧は余りされずいわゆる低圧状態に
置かれます。すると地上に降りたとき布団圧縮袋の状況が起こります。プチプチがコーン紙をバスケットフレームまで押し付けて破壊するのです。このことがわかっている売主ならまず硬いボードを
コーン紙に固定してその上からエアキャップで包みます。すると地上に降りてからもエアキャップは
ボードを押すだけでコーン紙は守られます。


プチプチの押した痕はそのまま。


エッジはつながりました。


センタードームの近くの皺はもう仕方ありません。


裏はこんな感じ。


無残ですがエッジはDBボンドを指につけて指につけて塗り塗り。指の感触に任せて接着しました。
真っ黒になった指のふき取りは前述のようにベンジンです。
皮膚の油脂が奪われ体にも良くないので拭いた後すぐに石鹸で洗う様にしました。


ということで保護ネットをつけて試運転、大振幅の入力でもビビリが出ないことは確認しました。
耐入力の限界まで入れた訳ではないですが家庭で使うには充分な強度は回復したかな。
エッジがDBボンドで硬くなっているので特性は変わっているでしょうし、皺の影響もあるでしょうが
リコーンするのと比べてどうなのでしょうか?
F0は上がっているとか計測したらわかるのでしょうが当面?たぶんやらないかな。
こうなったらもう1本コーン破れを探すかも。(爆)