木曜日, 8月 25, 2011

WE300B Single

久々に真空管ネタです。
真空管アンプといえばWE300B Singleという人が多いのではないでしょうか。
かれこれ20年以上前に作ったWE310A-WE300B-4274Aのアンプ。
 ゲッターはもうなくなってしまいましたがぜんぜん問題なく動作してます。
夏の休暇で帰っていたときに久々にちょっと裏蓋を開けて見ました。

 横から見るとこんな感じ。WE310Aは持ってますが、WE337Aを挿してます。この球はバリミュー管ですが、
普通に使うなら問題なくWE310Aと差し替え可能です。個人的にはしめしめと思って使っていたのですが、
目をつけたライターが記事にしてばらしたためか、あっという間にWE310Aより少なくなったようですね。
もちろん聞き比べてもWE310A と遜色ないです。

整流管もいろいろ試しましたが、WE274Aには結局縁が無く、STCの 4274Aがお気に入りです。
しかしこちらも入手難なので、いろいろ聞き比べてワイヤー吊の5Z3,RCA球を使ってます。
誰がばらしたのか、こちらもワイヤー吊の球は値段がつりあがってしまってます。

 内部写真です。 WE300Bシングルの音を決める部分にはいろいろ吟味した部品を使ってます。
WE の板抵抗は1kオーム。カップリングはビタミンQ高信頼版のハイレルQ。
整流直後のCはRifaのフィルムコン。 VRはALLEN-BRADLEY。


このアンプ、なんといってもWE300Bが主役ですね。この300Bは1988年製ですが、最近は価格高騰してます。
20年前は1本3万5千円だったのがこのあいだ秋葉原に行くとペアで23万~25万。
3倍以上になってますね、驚きです。


音の安定性といい、長期安定動作といい、さすがはWE300Bと言えるでしょう。

日曜日, 8月 21, 2011

Revere33 整備

先日入札額上限ぎりぎりで落札してしまったRevere33です。
届いた個体はまあまあの程度でした。シャッターは全速度できちんと切れてます。
外観も年代の割にはよい部類です。
しかし距離計とかファインダー廻りが埃だらけで、軍艦部分は開けて清掃しないといけないレベルでした。



中を開けて整備中の状態です。清掃していくと、、


うーん、この手のクラカメには時々あるのですが、虫が棲家として使っていた形跡アリです。
小さな繭が3つ見つかりました。やはりファインダーの汚れはこの関係から出てきたようです。
気を取り直して清掃です。
はじめはあまりその気は無かったのですが、ここで先日のリべアンサックス君の腐食している軍艦と
取り替えることにしました。



 ということで、リべアンサックスの方にきれいな軍艦部、巻き上げ、巻き戻しダイアルを移して整備しました。
もちろん、外観は悪くなりましたが、Revere33のほうも動作OKです。


久しぶりにRevere33, Wollensak10系統の軍艦を開けたので、注意点をメモしておきます。
レンズボード廻りはまだ書いてませんが、物忘れ防止が大事ですから。



日曜日, 8月 07, 2011

簡易デプスメーター

フランジバック長の調整が必要なReveansaksステレオカメラですが、まあありあわせで
おおよそどのくらい調整が必要か測ってみました。
ありあわせ機材は、、割り箸と楊枝。適当も程ほどにというところですが、おおよそ掴んでおくだけですから。


 レンズ後玉とフランジバック面に当てた楊枝の先端をマークすればおおよその位置がわかります。
Wollensak10とリべアンサックとでその差がわかればおおよその調整量がわかるという寸法です。


楊枝にマークした線をみると、手持ちの本物Wollensak10と比べて1mm程度もずれが。
これでは無限遠が出ませんねぇ。
このフランジバック調整は一筋縄ではいかないかも。
調整対象1つ目は、通常のイモネジによるフィルムガイド位置調整。2枚目の左右に見えているネジ穴がそれです。
限界まで下げてみました。
さらに2つ目は手荒ですが、レンズボードの取り付け位置。アルミダイカストの本体側を削ります。
これもレンズ機構の動作可能な限界位置まで削りだしました。

この2つの対策で0.5mm程度まで差を詰めましたが、これがほぼ限界です。
うーん、もう少し何か方法考えるかなあ。