6X9版のMoscow‐2の裏蓋はウクライナから届いたときからべたべたで、いかんともしがたい感触でした。
しばらくは薄いビニールをねちねちするところにあてがってしのいだりしましたがなんとも不恰好でした。
仕方なくねちねちになった裏皮をはがし、さらに軟化してこれまたねちねちになったふちのエナメルも
はがしてしまいました。
そんなわけで長らく無残なはがし跡のまま放置してましたが、
ここでようやく革を貼ってきれいな状態に。
東急ハンズ名古屋で牛革のハギレを買って紙で
型を取って切り取ります。、赤窓も切り抜いて準備完了。
本当はもう少し薄い皮が良かったのですが、まあよしとします。
怪我の治療でなかなかやる気が出なかった修理もやっとやることが出来ました。
革の接着は本来はゴム系ボンドが良いのですが、手について後始末で溶剤を使うのがいやなので
両面テープで貼っておきました。
ふちの塗装ははがれているのに革はぴかぴかでちょっと違和感あるけど手触りはぐっと良くなりました。
もう1つ修理したのはステレオカメラのスローシャッター不良。1/2、1/5、1/10が引っかかってうまく落ちません。
このRevere33のシャッターユニットは貼り革を少し外してレンズボード固定ねじを4本外すと修理・交換が可能です。
但しフラッシュ接点のケーブルが引っかかるので、半田付けしてあるケーブルをはんだを溶かしていったん外します。
スローが調子悪いときは洗浄だけで直ることが多いのですが、今回も洗浄で復活しました。
距離計廻りだと軍艦部を外すのにブルストルレンチという特殊ねじ回しが必要なので準備が面倒です。
アルコールをたらして空シャッターを繰り返して様子を見ていたら回復しました。
このレンズ&シャッターユニットはRevere33でも後期に属するもので、初期型のものより壊れにくいものとなってます。
時々レンズボードがeBayに出品されますので、Rever33の修理はUnit交換すると大変簡単です。
今回はストックのレンズボードを使うことなく修理完了となりました。
貼り皮はMoscow-2 と同じく両面テープ止めにしました。
銀塩写真を撮る気力が徐々に回復してきそうです。
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