水曜日, 10月 03, 2012

A&B(Allen Bradley)の可変抵抗

AB(Allen Bradley)といえば固定抵抗器が有名ですが、"AB"の可変抵抗器は真空管アンプ製作では忘れてはならないパーツです。国産の可変抵抗器とは大きく違いその耐久性はたいしたものです。私の常用部品でもあります。
秋葉原で"AB"を扱っているのはオーディオ専科くらいであまり他で見当たりませんが少々高価なのです。最近買い置きもなくなってきたため、eBayで調達を試みました。
必要なのは、100kohm 程度の2連と、パワーアンプの入力用250kohm、ハムバランス用50ohmです。WEBで調べるとだいたい1個$15USD前後で手に入りそうなので注文。但し100kohm2連はかなり高い金額だったので、150kohm2連にしました。それぞれだいたい$5~15といったところです。

250kohmは密封されたすばらしい物が届きました。

密封外装の中に紙箱、さらに油紙に包まれて250kohmが。1個だけ開封しました。


50ohmは形状と値は同じながら型番から見ると6種混合でした。1個$6程度なのでまあ仕方ないかな。
150kohm2連はチェックすると200kohm前後のもので、あまりに話が違うので販売業者に連絡して交渉。送料のみ追加で150kohmのものを送ってもらうことになりました。

実はこの業者の販売物に、"AB" MIX 20lbs+$24.95という出品があり、恐いもの見たさで注文してしまいました。20ポンドといえば9~10kgくらいですが本当に10kgちょっとの"AB"のVRが国際郵便で届きました。送料が$89.9で値段が$25、送料の方が高い。
届いたダンボール箱を持つと重い上にカチャカチャと可変抵抗の当たる音がしまくります。重さに負けて箱が樽のように膨らんで変形してます。怪しい荷物に配達の郵便局員が複雑な顔をしてました。

中身を見ると全部で275個ほどのVRがとりどりに混じっており整理してリストに。
もっとも個数の多かったのは7.5kohm、160個ほどもありました。生涯7.5kohmには困りませんね。
面白かったのは、2連VRの分解されたものが混じっていたこと。
"AB"のVRは(ケースの爪が金属疲労で壊れない限り)分解清掃、再組み立てが出来るんですが、
2連のVRをばらしたものが20個ほど混じっていました。まあ普通はごみなのですが、"AB"の構造を知っているため早速それぞれの抵抗値を調べて再組み立て可能な組み合わせを調べます。4個ほどは偏差が少ないペアを見つけたので再組み立てしました。
このほか、2連+スイッチ付きが20個ありましたが、30kohmと1.5Mohmという組み合わせでした。
使い道が特殊なもののようなので塩漬けですね。


左が軸側、右が後ろ側の抵抗ユニット。


というわけで当分可変抵抗には困らないかも。

P.S.
Aカーブの100kと10k2連はALPSのものを中国から調達しようとしてます。9月23日にeBayでは発送の知らせが入ってますが、今のところ未着です。
通関を遅らせる嫌がらせを中国当局が行っているらしいのでどのくらいの期間で着くか試すつもりで気長にしてます。
腐るものではないのでいいのですが、食品関連とか業務用との日程が詰まったものとかだとえらいことになるでしょうね。

追記
アルプスのVRは中国から10日あまりで着きました。早くはないけど許容範囲。

"AB"の業者は送料だけで150k2連VRを送るといっておきながら送料送ってもナシのつぶて。
送料は返してもらいました。
もう交渉のMailを送るのも面倒になったので現状のVRを200k2連として使うことにしました。

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