火曜日, 12月 11, 2012

Flexaret VI フィルム傷対策

試写で残念だったFlexaret VIについて少々手を入れてみました。

検索してFlexaretVIでの作例を探すと時々同じような縦筋がついたものがあり、同様な問題を持つ個体があることは間違いなさそうです。
傷はフィルム感光面についてますからフィルムが当たる場所が傷の元凶となっていると推理できます。で、FlexaretVIのフィルム面に接触するのは3箇所。経路順に
①フィルムの巻き止め機構のついた軸(以下の軸径はイー加減にノギスで測った参考値)
  外側がゴムローラー9.2mm、次がアルミ9.0mm、その次が黒アルマイト8.9mm、茶色ゴム5.3mm、中心の黒棒4.8mm
②撮影部開口入り口の2.6mm軸(多分ステンレス棒)
③撮影部開口出口の2.6mm軸(多分ステンレス棒)

①のゴムローラーはフィルム感光面に当たっているものの撮影範囲外の外側です。
一方アルミの9mmと黒アルマイト8.9mmは位置的にこすれている箇所の可能性はかなりあります。
②③のいずれもフィルム面と必ず接しますからもしこの軸が廻らなかったら傷をつける箇所になります。
対策として
①のアルミ軸、黒アルマイト軸のバリ取り実施。
②③のステンレス棒の磨きと軸部分に微量の注油。
ステンレス軸そばのフレームダイキャストの面取り(念のため)

これで試してみます。



フィルム感光面はオートマット?のローラー、ステンレス軸を経て撮影エリアに届き、出口のステンレス軸を経て巻き取られます。


オートマット?の軸 <黒ゴムーアルミー黒ー茶ゴムー黒ー茶ゴムー黒ーアルミー黒ゴム>
傷の位置から推測するとアルミと黒が最も怪しい。フィルム感光面に近接してこの部分がある理由が今ひとつ釈然としない。
外側の黒ゴムローラーは経時変化している可能性はありますが交換部品などもちろんありません。
フィルム送りやカウンタの動作も正常ですからこのまま使用します。
茶ゴムは径も小さいし傷の位置から見ても無実と思われます。35mmフィルム用の機構ですね。


②③のステンレスの軸が傷の原因の可能性もあるためこの軸も磨いて注油しておきます。
最初の段階では少し引っかかって廻りにくくまた軸にかすかな凸凹もあったためここが原因の可能性も捨て切れません。
対策後に触った感じでは(フィルムの巻き上げ移動で回転していく)本来の動きはしそうです。


あ、もちろん真似して壊しても当方は責任は持ちませんのであしからず。
サテ、試写に行きますか。

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